今日本では、コミュニケーション能力を重視した英語教育は勢いを増し、その傾向は企業におけるTOEICや英文ライティング研修熱、大学における交換留学の増大や、英会話学校の乱立、大学入試センター試験における会話問題の大幅増、書店における無数の英語ハウツー書などに顕著に現れています。しかし、そういった「勢い」にもかかわらず、日本人の英語コミュニケーション力、特に「発信力」はさほど伸びてはいないのが現状です。 そこで、WELBEC[World Educational Leadership in Borderless English Communication(世界ボーダーレスコミュニケーション教育連盟)]は、日本人学生の英語力がアジア最下位で、また日本人が英語での発信が非常に苦手であるという現状をふまえ、これからの英語教育への取り組み方について、幼児、小学、中学、高校、大学、実用英語教育の第一人者をパネリストにお迎えして、最も効果的な幼児、小中高校大学の英語教育のあり方についてのシンポジウムを行いました。 |
日時: | 平成16年8月1日(日) 13時10分〜16時45分 |
場所: | 大阪産業創造館(大阪中央区本町) 地下鉄:中央線 堺筋本町駅下車 2番出口 |
料金: | 前売り券1000円 当日券1500円 |
パネリスト紹介
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帰国子女ではない5歳児、6歳児に英検準2級合格の英語力を習得させてしまう「幼児教育の天才」! |
幼児・小学校英語教育代表
高森 省三氏 (ELKえいご王国代表) |
幼児英語教育がいかに重要であるかについて、自分の4人の子供と数多くの生徒の教育指導経験に基づいて、次の視点から熱弁! 1.いつからどのように行うべきか? 2.日本語の話せない赤ちゃんや幼児に英語を教えるのは母国語習得の妨げになるのか? 3.早期英語教育が失敗するのはどういう場合か? 4.子供の英語教育を成功させるための親の役割とは何か? 5.幼児に英語の「読み」、「書き」はどう教えるのか? |
ELKえいご王国代表。爆笑タカモリ流英語ペラペラこども教育家元。幼児・小学生英語指 導の達人。ゼロ歳教育「英語才能開発」実践研究家。1992年、「ヨーヨム方式ゆびの英語絵 本」を考案、こども英語教育を革命的に前進させることに成功。「優れた英語指導者は最高 のエンターテイナーであらねばならぬ。自分の子を伸ばす一番の方法は、よその子どもに伸 びてもらうこと」を信条に、「フォニックスより先に始めよう、タカモリ式ヨーヨム方式!」 を提唱。 |
授業参観に英語教師が全国から訪れるという、
すべて英語で授業の
「中学英語教育の神様」! |
中学校英語教育代表 稲岡 章代氏
(兵庫県姫路市豊富中学校教諭)
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中学生」という非常に多感な時期にある生徒を、「自己表現の楽しさ」や「コミュニケー
ションの意義」に目覚めさせ、個性、表現力、創造性豊かな人間を育てる英語教育のあり方と方法について、次の視点から啓発! 1.生徒が英語を使う環境をどうやってつくるか? 2.生徒全員が参加でき、生徒同士が協力し支援し合えるクラスとは? 3.生徒が今まで知らなかった自分に出会い、また自信を持ち自分の可能性を感じることのできるクラスとは? |
生徒一人一人の個性を引き出す授業を続け、1999年、子ども文化・教育研究所主催の「全国 小・中学生作品コンクール」で全国唯一の「学校賞」並びに「最優秀指導者賞」を受賞。 2000年、英語教育界で最高の賞とされる語学教育研究所設定の「パーマー賞」受賞2003年 11月と2004年3月、NHKテレビ「わくわく授業」に出演。英語授業研究学会理事。 |
受験英語と発信型コミュニケーションの統合を実現する予備校界の鬼才!
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大学入試予備校教育代表 喜多 尊史氏
(Z会予備校英語講師)
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明治の文豪、夏目漱石が、学生の語学力の低下を嘆いてから、100年の歳月を経て同じ問題が起こっている平成の今、英語教育の未来に光を照らすべく、受験英語にメスを入れ、次の視点から熱弁!
1. 明治の開国時に、「発信型英語」の達人が多かったのは何故か? 2. 世界のソニーを率いた、英語の達人、盛田昭夫氏も若き頃、英語を磨いた受験英語の効用とは? 3.伝統的な英語学習法と現代の最高の英語学習環境を結びつけて英語力を活性化できるのか? |
元河合塾英語講師、元北九州予備校講師。現在、Z会予備校英語講師、ベルリッツ講師、喜 多英語塾塾長、ESGN(English School Global Net)代表。「受験英語を最大限に活用 すれ ば、コミュニケーション能力を始めとする様々な能力の開発ができる」と確信し、「受験英 語」と「発信型コミュニケーション」の統合を実現する独自の教育メソッドを開発。 |
実用英語と理論言語学を統合し、独自の実用英語教育を展開させる
大学実用英語教育界の大物! |
大学英語教育代表
石井 隆之氏 (近畿大学語学教育部助教授)
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大学英語教育の現状とその成果が不十分である原因を分析し、大学英語教育の理想像を提示した後、その理想実現のための具体的方法論を次の点をふまえて提案!
1.言葉のみがコミュニケーションの手段か? 2.言葉はコミュニケーションのみの手段か? 3.「英語の学習」は「英語」の学習ではない。 4.「英語の学習」は英語の「学習」ではない。 5.「実用英語力UP4段階教育法とは!」 6.「実用英語力UP4段階学習法とは!」 |
近畿大学語学教育部助教授、通訳ガイド研究会会長、大学英語文化学会会長、言語文化学会 事務局長、清光編入学院言語学研究主任、TAC言語文化研究所所長。専門分野は、理論言 語学、英語教育、商業英語、通訳ガイド技術、日本文化論と幅広い。筑波大学大学院修了。 学術論文は50編を超える。 |
英検1級指導歴20年、英語教育界に革命を引き起こす
「ボーダレス英語教育」のパイオニア!
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実用英語教育代表
Ichy Ueda (アクエアリーズスクール代表)
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「英語とはミュージックであり、アートであり、人生哲学である。」すなわち、知力、言語能力、洞察力、包容力、想像力、個性すべてを伸ばす人間修行であり、spiritual
enlightenment(悟り)への果てしない努力の「道」である。21世紀新時代における”borderless English
communication”とは、日本人、東洋のアイデンティティーを失わずに「英語圏の言語文化」を吸収し自由自在に使いこなし、かつ日本の言語文化を外国人に表現したり理解させようとする、3C(clear,
compassionate, creative)の実践であると熱弁!
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英語の百科事典を10回以上読破し、辞書数十冊を読破&暗記し、洋画100本以上の全せ りふをディクテーションするという超人的努力を果たす。テキサス大学で、異文化間コミュ ニケーションを1年間指導。Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る!)をモットーに、英 検1級合格者を300人以上輩出、英米の一流大学院への留学対策や英語教育学、言語学、翻訳学の論文指導を行なう。英語教育図書数十冊著述し、4冊はアジア5か国で翻訳されている。 |
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*各パネリストによるそれぞれの方法論に関するプレゼンの後、「英語ができる日本人を育てる英語教育とは!?」について、司会者・聴衆・パネリストとの間でQ&Aとディスカッションを行いました。
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コーディネーター 原田 尚昭氏 (兵庫県立龍野高等学校教諭)
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1981年同志社大学ESSプレジデント、兵庫県高等学校教育研究会英語部会前出版部長、姫路英語道場結成当初からのメンバー。著作は「Forest Intensive English Grammar in 27 Lessons」、「Database 1700」(桐原書店)などがある。 |